五十肩とは
五十肩とは、肩の関節周辺の痛みや可動域制限が起こる疾患で、主に50歳以上の人に見られることから「五十肩」と呼ばれます。一般的には、自然治癒力によって数ヶ月から1年程度で回復することが多いとされていますが、重度の場合は手術が必要となることもあります。
五十肩が起きるメカニズム
五十肩が起こるメカニズムについては、まだ完全には解明されていませんが、以下のような考え方があります。
まず、肩の関節には「関節包」と呼ばれる膜があり、この膜が炎症を起こすことで五十肩が発生するという説があります。この説によれば、何らかの原因によって肩関節周辺の組織に損傷が生じると、関節包が腫れ上がり、痛みや可動域制限が生じるとされています。
五十肩の原因となる筋肉
また、五十肩に関連する筋肉としては、主に「棘上筋」と呼ばれる筋肉が挙げられます。この筋肉は、肩甲骨の棘の上に起始し、上腕骨の大結節部に停止します。五十肩では、この筋肉に炎症が起こり、肩の可動域制限や痛みが生じるとされています。
鍼灸による治療については、五十肩に対して有効な治療法として知られています。鍼灸による治療では、筋肉の緊張を緩和することで痛みや可動域制限を改善し、肩関節周辺の血流を改善することで炎症を抑えるとされています。また、鍼灸による治療は、副作用が少なく、リラックス効果もあるため、多くの患者さんに受け入れられています。
以上のように、五十肩は肩関節周辺の炎症や筋肉の問題に起因する疾患であり、鍼灸による治療が有効な方法の一つであることが分かります。ただし、症状が重度の場合には、早期に適切な治療を受けることが重要です。
仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸