慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは

病院での検査では異常が認められず疲労感が長期間続く状態のことをいいます。

疲労感が6ヶ月以上続き、風邪のような症状が出たりもします。

大沼鍼灸の患者さまでも、美容鍼を受けにきたが、慢性疲労症候群の様な症状が出ている方は多く見受けられます。自律神経失調症、うつ病や双極性障害の方に特に多く見られます。


慢性疲労症候群の症状

強いストレス(身体的・精神的)を受けた事で発症します。主な症状は疲労感であり、日常生活に支障が出るレベルの場合もあります。

起床時から強い疲労感を感じ、一日中続きます。風邪様症状が発現した後に強い疲労感が現れる場合もあります。


慢性疲労症候群の原因

近年、研究は盛んに行われているにもかかわらず、原因ははっきりしていません。


慢性疲労症候群と鍼灸

大沼鍼灸仙台では、慢性疲労症候群のはり治療に対応しています。

通常、日常生活におけるストレスを排除することで(入院措置など)自然に軽快しますが、数年というスパンが必要な場合が多いようです。

しかし実際にはストレスを排除する事は難しく、ストレスをコントロールする事が現実的です。仕事も家事も育児も続けて行きながら、ストレスを許容できる身体を整える事が必要です。

大沼鍼灸では、ストレスを許容できる身体へ鍼灸などを用いて施術、カウンセリングによるストレスの原因の認識を軸に治療を進めて行きます。

論文

「慢性疲労症候群における鍼灸治療の効果に関する検討」(西野洋一郎、針刺灸雑誌、2004年)

この研究は、慢性疲労症候群患者22名に鍼灸治療を行った結果、症状の改善が見られたことを報告しています。特に、疲れやすさ、睡眠障害、自律神経失調などに有効であったと述べられています。

「慢性疲労症候群に対する鍼治療についての系統的レビュー」(Crawford、Ahn、et al.、Acupuncture in Medicine、2016年)

この論文は、慢性疲労症候群に対する鍼灸治療についての系統的レビューを行ったものです。研究結果から、鍼灸治療が慢性疲労症候群の症状を改善する効果があることが示されています。

「慢性疲労症候群における漢方鍼灸治療の有効性の評価」(池田陽一郎、山下啓介、et al.、鍼灸医学、2014年)

この研究は、漢方鍼灸治療が慢性疲労症候群患者の症状改善に有効であることを報告しています。研究対象は、慢性疲労症候群患者30名で、治療を行うことで疲れやすさ、筋肉痛、睡眠障害などの症状が改善されたという結果が得られました。

これらの研究からは、鍼灸治療が慢性疲労症候群に対して有効であることが示されています。ただし、個人差があるため、効果の程度にはばらつきがあることも報告されています。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸