「肩こり」といえば、当院で最も見る機会が多い疾患の一つです。
今の時代、デスクワークの方はもちろん、そうでない方でも当たり前のように持っているもの。辛くて吐き気や頭痛を催す方もいれば、日常的に感じるが無視できる程度の方もいます。裏に何らかの疾患が隠れている場合もありますが、肩こりそれ自体が命を奪ったりすることはありません。
そこが怖いところ。これまでの大体の肩こりは「大した事ではない」とされてきたわけです。病院へ行っても、重篤な疾患が見つからず、折れても切れてもいない、となれば、薬で様子を見てね、となります。病院に余裕があったり、良い先生であれば機能訓練(リハビリ)で対応してくれるところもありますが、ほとんどの方はそこで路頭に迷ってしまうわけです。
そうはいっても、四六時中肩は辛いし、吐き気はするし、頭痛で頭は回らないし、仕事どころか生きているだけで辛い。そこまで行かなかっとしても、肩こりに意識を奪われているというのは、長いスパンで見れば大変な損失、大きな足枷になるのは間違いないと思います。
美容に関しても、生活の質に関しても、仕事などのパフォーマンスにしても、「肩こり」は大きなおおきな障害です。気構える必要はありませんが、ゆるーい気持ちで、コリと向き合い、辛いどころか「気持ちの良い肩」を取り戻すために、「最後の砦」とも言われる鍼灸をお試しください。