こり 痛み しびれ の原因は深層筋(インナーマッスル)にある
動きのガイドラインになる深層筋
身体の筋肉は、何層にも重なっており、比較的大きな皮膚表面近くにある表層筋と比較的小さな筋肉で、骨や関節近くの体の深部にある「深層筋」です。
表層筋は、身体全体や関節を動かす際に働くパワーを発揮する筋肉です。中枢の動きを阻害することなく、パワーを最大限に持っていくための、鞭の先のようなイメージです。
深層筋は、重心を微細にコントロールし、末端の力を最大限に引き出せるように最初に動く筋肉であり、動きのガイドラインになる筋肉でもあります。この深層筋はインナーマッスルとも呼ばれ、内側には骨、外側からは表層筋に挟まれているため、血行の不良を起こしやすく、疲労が溜まりやすい場所にあります。表層筋の圧迫により血液の循環が悪くなり、酸素・栄養の供給不足、二酸化炭素・老廃物・疲労の蓄積が慢性化します。このため、激しい運動でない日常生活でも、簡単に疲労が溜まっていき、あっという間に凝り固まっていくのです。
さらにこの深層筋(インナーマッスル)は、脳の支配領域が表層筋に比べて少なく、コントロールが難しいという特徴も持ち合わせています。動かすことが難しい上に疲労から拘縮することで、疲労を感知する感覚神経も鈍麻していき、自覚のないままどんどん拘縮は進行していきます。
深層筋が凝り固まってくると、中枢の動きは制限され、結果として表層筋や皮膚まで拘縮は飛び火していくのです。
インナーマッスルを鍼灸で的確に刺激する
大沼鍼灸では、この深層筋(インナーマッスル)に焦点を当て、身体の中枢から針で緩めていく治療を行います。
『一般鍼灸』では、比較的細い鍼を使用し、治療後のだるさを押さえたアプローチで改善を目指します。
『集中鍼灸』では、比較的太めの鍼を多数使用し、深層筋から表層筋まで原因となっている可能性のある部位を徹底的にゆるめていきます。筋肉の変化が著しいため、治療後の違和感が1−2日ほど残る方もいらっしゃいます。これは、凝り固まった筋肉が鍼を受け入れるスペースを作るため大きく緩む事・大きく緩んだ筋肉に多量の組織液が流れ込むことが原因です。違和感が消える頃には、栄養が水分が潤沢に廻り、ふわふわで状態の良い筋肉になってくれています。