支配観念が疑念である一方、この妄想は確信です。あり得ないことを強く確信し、訂正を受け付けない状態のことを指します。
明らかにおかしな事であっても、本人は全く疑うことはなく、症状であるという認識(病識と言います)もありません。陰謀論に近いものといえばわかりやすいかもしれません。さまざまな理由をこじつけて、真実であると思い込んでしまいます。
患者としても、なぜ信じてくれないのか?と強いストレスになります。対応としては、肯定も否定もせず、そう思っている事を受け止めることが肝心です。
妄想という症状には、大切な人、家族や友人など親しいと思っている人たちにも受け止めてもらえない、そこに付随するイライラや不安、焦り、孤独感など多岐にわたる心情を慮る事が大切です。
一次妄想(いちじもうそう)
一次妄想とは、文脈もなく急に着想する妄想とことをいいます。
妄想気分
理由もなく、不安感や不気味な感覚を感じる。世界が終わってしまうかのような気持ち悪さ、絶望感、世界没落体験がある。
妄想知覚
知覚によって引き起こされる妄想のこと。今朝目玉焼きを食べたから、電車が遅れるはずだ。など。
妄想着想
きっかけなく、急に妄想が生まれる。脈絡はもちろんありません。
二次妄想(にじもうそう)
文脈があり、周囲も理解できる原因から生まれる妄想を言います。文脈は理解できても、着地する妄想は理解できない事が多々あります。
仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸