微小妄想とは。心気・貧困・罪業の妄想について

自分の価値や暮らしについて、強い否定的な確信が続く

微小妄想は、自分には価値がない、生きている意味がないといった考えが、妄想として続く状態を指します。自信を失ったり、自分を責めたりすることすべてを、妄想と呼ぶわけではありません。本人の確信の強さと現実との食い違いを、ほかの症状も含めて医師が判断します。

広い意味では、次のような妄想も含めて使われる言葉です。うつ病などで生じることがあります。

心気妄想

重い病気にかかっている、身体が取り返しのつかない状態になっていると確信する妄想です。身体の病気を心配することとは区別され、診察や検査の結果と、本人がどのように受け止めているかを踏まえて判断します。

貧困妄想

実際の生活状況や資産と食い違っていても、お金がなくなり、生きていけないと確信する妄想です。現実に家計が苦しいときの不安や相談は、その事情に即して支える必要があります。

罪業妄想・罪責妄想

取り返しのつかない罪や過ちを犯したと確信し、自分を責め続ける妄想です。実際の出来事に比べて著しく重い罪と感じたり、具体的な過失がないのに罰を受けるべきだと感じたりします。

身近な人にできること

本人がどれほど不安で、何を苦痛に感じているかを聞いてください。安心させようと説得を繰り返すより、今の生活を支えながら、医療機関へ相談する手助けをします。

眠れない、食べられない、自分を傷つけたいと話すなどの変化があれば、早めにかかりつけの医療機関へ連絡してください。声をかけるだけで解決しようとせず、治療や生活上の支援につなげることが大切です。

参考:日本精神病理学会「微小妄想」、同「罪責妄想」。

仙台市青葉区 大沼鍼灸