統合失調症

自殺(じさつ) 自傷行為(自傷行為)

異常な精神状態が引き金に

うつ病や双極性障害で精神状態悪化し、自ら望んで死を選ぶ場合もあれば、統合失調症のように幻覚や幻聴から、命じられて結果自殺につながるという場合もあります。

いずれにせよ、精神状態がまともでなかった時に行為に至っているので、その点を深ぼることが大切です。反射的に驚き対応してしまうのがほとんどだとは思いますが、そこは一旦落ち着いて、本人がどんなに苦しかったか、どんな時応対にあったのかを冷静に、あたたかく対応しましょう。

希死念慮

精神状態が大きく悪くなり、死にたいなどの言動が目立つ場合、緊急性のある場合は宮城県の宮城県精神科救急医療にご相談ください。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

緊張病(きんちょうびょう)/ カストニア

複数の症状を総称した症候群

下記の症状が現れる状態を緊張病と言います。

拒絶

 食事や内服、コミュニケーションを拒否。

常同症

 同じ姿勢や言葉、運動を反復

反響症状

 言葉に対してオウム返しする

命令自動

 言われた事をそのまま行う

カタレプシー(ろう屈症)

 姿勢を指示すると、そのまま固まってしまう。

げん奇症

 わざとらしく芝居じみた言動や行動が見られる

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

昏迷(こんめい)

昏睡状態とも似ています。昏睡状態は聞こえることも感じることもない状態を言いますが、昏迷は聞こえたり感じたりはするが、自分からの発話や答えが出ない状態を言います。

呼びかけをしても、全く反応しない状態を昏迷、少しだけ動いたり反応して見せる状態を亜昏迷と言います。

また、意識はあり、インプットはできている状態なので、その時の記憶も残ります。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

無為(むい)

意欲が湧かず、何もする気にならない。

無為は、何かをやりたい気持ちになるわけでもなく、かつ暇や焦りも感じないという状態を言います。

1日の大半をただ何も考えずに過ごしているようになりますが、本人は暇でも辛くもないと言います。強がりや寂しさからではなく、全てに興味がなくなってしまうという表現が近いかもしれません。

統合失調症が進行してくると、こういった症状が強くなり、自閉とも呼ばれます。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

ひきこもり

自分のスペースにひきこもる

多くの精神疾患でみられる、自分の家や部屋へひきこもってしまう状態です。

厚生労働省では、

仕事や学校へ行かず、友人や家族とのコミュケーションもとらず、

6ヶ月以上引きこもりの状態が続くこと

をひきこもりの定義としています。

精神疾患と診断されなくとも、上記の定義に当てはまればひきこもりとなりますが、実はこれ「行動」ですので、その背景に何があるのか、のほうが重要です。

他者とのコミュニケーションに恐怖心や不安があるために引きこもりに至る場合もあれば、

他者への興味関心が著しく低下する事で、外に出なくても良い⇨ひきこもりとなる事もあります。

好きなことが部屋で完結する人であれば、ほとんど家にいて、ご飯を食べるとき、歯磨き粉が切れた時だけ外出する、なんて人もいますので、他人の物差しで一方的に図るのも気をつけなければいけません。

介入が必要な場合は、本人(家族)がその生活に満足していない場合に限り、やはり本人の気持ちを知らずしては、逆に本人を苦しめてしまうことになります。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

気分倒錯(きぶんとうさく)

悲しいのに、笑ってしまう。

気分倒錯は、事象に対して抱く感情とは違った感情が表現されてしまう症状です。

つらいと心から思っていても、何故か笑ってしまったりと、自分でも感情がストレートに出ないことが理解できず、苦しいと感じています。楽しい時に泣いてしまったり、というよりは、泣きたいのに泣けない、辛い時に辛い顔ができない、などのパターンが多いように思います。

お葬式のしめやかな雰囲気やピリッとしまった雰囲気が引き金になり、場に相応しくない感情が表出されて悩む方も多いです。

さらにこの症状の困ったところは、他者からの目が気になって余計にストレスが増えてしまう点でしょう。なぜあの人笑ってられるの?かなりしんどいと思ったけど、大丈夫そうな顔をしているな?と間違った理解をされることで、理解してくれる周囲の人間が少なくなりがちで、それが怖くて孤立する事もあります。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

両価性(りょうかせい)

さみしいけれど、ひとりになりたい。

怖いけれど、立ち向かいたい。

両価性は、アンビバレンスともいいます。愛情と憎しみが同時にあるように、ひとつの物事に対して相反する二つの感情を抱くことをいいます。

統合失調症で多く見られる症状ですが、タイトルで書いた通り、精神疾患のない方でも普通にあり得る感情です。

疾患の有無で違うのは、疾患の無い方は考えたり行動することで出口が見える事が多いですが、疾患のある方は出口が見えてきません。長く悩んでいるうちに疲弊し、大きなストレスを抱えることになってしまいます。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

妄想(もうそう)

支配観念が疑念である一方、この妄想は確信です。あり得ないことを強く確信し、訂正を受け付けない状態のことを指します。

明らかにおかしな事であっても、本人は全く疑うことはなく、症状であるという認識(病識と言います)もありません。陰謀論に近いものといえばわかりやすいかもしれません。さまざまな理由をこじつけて、真実であると思い込んでしまいます。

患者としても、なぜ信じてくれないのか?と強いストレスになります。対応としては、肯定も否定もせず、そう思っている事を受け止めることが肝心です。

妄想という症状には、大切な人、家族や友人など親しいと思っている人たちにも受け止めてもらえない、そこに付随するイライラや不安、焦り、孤独感など多岐にわたる心情を慮る事が大切です。

一次妄想(いちじもうそう)

一次妄想とは、文脈もなく急に着想する妄想とことをいいます。

妄想気分 

理由もなく、不安感や不気味な感覚を感じる。世界が終わってしまうかのような気持ち悪さ、絶望感、世界没落体験がある。

妄想知覚 

知覚によって引き起こされる妄想のこと。今朝目玉焼きを食べたから、電車が遅れるはずだ。など。

妄想着想

きっかけなく、急に妄想が生まれる。脈絡はもちろんありません。

二次妄想(にじもうそう)

文脈があり、周囲も理解できる原因から生まれる妄想を言います。文脈は理解できても、着地する妄想は理解できない事が多々あります。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

作為思考(さくいしこう)

他人に思考を操られている

作為思考とは、他人によって考えさせられている、思考を操られていると感じる思考をいいます。

行為が伴うものは作為体験と言います。

誰かにさせられている感覚が伴うため、強いストレスがかかります。

思考吹入(しこうすいにゅう)

他人の考えが自分の頭の中に吹き込まれる、と思い込んでしまいます。対人関係でトラブルになりやすいのは、「あの人は私を嫌いだと思っている」と頭の中にあの人から吹き込まれた。となること。

思考伝播(しこうでんぱ)

自分の考えが周囲の人の頭に入ってしまう、と思えてしまう。

自分の頭の中で収めるべきのことが、全て周囲の人に見透かされてしまうという強いストレスに苛まれます。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

思考化声(しこうかせい)/思想化声(しそうかせい)

頭の中の考えが、声となって聞こえる。

思考化声(しこうかせい)/思想化声(しそうかせい)は、自分の頭の中で思っていること、考えている事が、声として相手にも伝わってしまうように感じるものです。

人と対面した時、「◯◯さん、今日も素敵だなあ。」「今日もこの人と1日一緒かあ、嫌だなあ。」とか、頭の中で思ったことが相手にも聞こえているような感覚がするため、相手に気づかれてしまうように感じてしまうため、人に会うのが怖くなったり、ひどい場合引きこもりになってしまう事もあります。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

思考途絶(しこうとぜつ)

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸会話が途切れる。思考が急に止まる。

思考制止(しこうせいし)が「ゆっくり」だとすると、思考途絶は「一時停止」です。数秒にわたって止まってしまう事も有りますが、1秒程度の停止が会話の途中で何度も起きる、細切れの停止も有ります。統合失調症の軽度な症状として多く見受けられます。

本人にはコントロールできない問題なため、相手にプレッシャーをかけないように待つ話しをうまく引き出す合いの手、を入れたり、補助するように話を聞けると良いでしょう。

滅裂思考(めつれつしこう)

関連性のない話題に突然飛ぶ。

滅裂思考は、関連性なく話題が飛ぶ症状をいいます。統合失調症で見られます。

会話をしていると、話題に関連性がないために相手を混乱させてしまう事が多くあります。人によってはイライラしたり、怪訝な子をされてしまう。ただ、本人は伝えたいことがうまく伝えられないと言うストレスがあります。

軽い症状の場合、連合弛緩ともいいます。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

幻覚(げんかく)

何もないはずなのに感じてしまう。

幻覚は、対象物がないのに見えてしまうことを言います。

見間違いや聞き間違い、勘違いとは異なり、何もないところから何かを感じてしまうので、日常生活では他人の理解を得ることが難しく、患者の大きな負担の一つになってしまいます。

事実であるかは別として、本人は確かにそう感じたと言う事実だけを受け入れる事が大切です。

幻聴(げんちょう)

幻覚の中で最も多いのが幻聴です。幻聴に苦しむ方のほとんどが、暴言悪口が聞こえてくると訴えます。何かをしようとすると、行動を制限するような幻聴が聞こえてきたり、気分を落とすような事、存在自体を否定されるような言葉が聞こえてくることもあります。

さらに、耳で聞こえているものではないので、耳栓をしようが音楽を聴こうが消えません。気にするな、では済まされない苦しみがあります。

幻視(げんし)

幻視とは、何もないのに、本当に存在しているように見えてしまう症状です。

精神疾患による症状としてよりも、依存症の離脱症状、認知症(レビー小体型認知症)、ドラッグによるものなどが多いでしょう。

体感幻覚(たいかんげんかく)

体感幻覚とは、身体に感じる幻覚、です。

実際には身体に何も起こっていないのに、虫がはっている、頭の中を突かれている、身体を刺されている、などの感覚を感じます。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

認知行動療法(にんちこうどうりょうほう)

物事のとらえかたを整える

認知行動療法は、認知(物事の解釈)をバランスよく整えて、円滑な行動を促していく療法です。

具体的には、「買い物に行った際に、店員に声をかけたが無視された。」という物事に対して、「忙しくて聞こえてないか」と思う人もいれば、「わざと無視された。なめられている。」と怒る人、「面倒な客だと思われて避けられた」と悲しい気持ちになる人など、実に多様な受け止め方をする人がいます。

自分にはどんな受け止め方のクセがあるのかを知り、であればどんな受け止め方をするように努めたら、穏やかに過ごせるのかを考えていきます。捉え方のクセをコントロールして、わかりやすくいえばポジティブになれる捉え方を身に付けていきます。

うつ病や不安障害に多く用いられ、症状によりますが統合失調症や神経発達症にも用いられる印象があります。

ただ、こちらも自分自身と向き合う事が必須であり、体調が安定しているかどうかには注意しながら用いる事が多いです。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸