神経系疾患と鍼灸

パニック発作・不安発作と、身体への支援

突然、強い恐怖と身体の症状が起こる

急に心臓が激しく打ち、息が苦しくなる。めまいや震えが起きて、「このまま倒れるのではないか」と怖くなる。パニック発作では、このような強い恐怖や不快感と、身体の症状が急に現れます。

初めて起きた強い動悸や息苦しさ、これまでと違う胸の痛みは、パニック発作と自己判断せず、医療機関で確認してください。心臓や呼吸器などの病気でも似た症状が起こります。強い胸痛や呼吸困難、意識の異常があるときは、119番へ連絡してください。

発作と、パニック障害の違い

パニック発作を経験したことだけで、パニック障害と診断されるわけではありません。予期しない発作を繰り返し、次の発作への心配や、外出を避けるなどの行動の変化が続く場合に、パニック障害が検討されます。

「不安発作」という言葉も使われますが、何を指しているかは人によって異なります。相談するときは、名称よりも、起きた症状や続いた時間、起こりやすい場面を伝えると状況が伝わります。

医療機関での治療

パニック障害には、認知行動療法などの心理療法や薬物療法が用いられます。発作への受け止め方や行動を扱う治療も、本人の状態に合わせて専門家と進めます。症状を起こす練習を、自己判断で無理に行う必要はありません。

通院中の方は、治療を続けながら経過を担当の医師に伝えてください。薬の調整や中止も、医師と相談して行います。

身体のつらさを、当院で相談する

私は、不安も身体から立ち上がるものと考えています。頭では大丈夫だと理解していても、発作が起きるかもしれない場面で、身体を固めて待ち続けることがあります。その反応を、意志の弱さや理解不足だけで説明できません。

当院では、受けている診断や治療を伺い、身体のこわばりや呼吸のしづらさ、眠りや日常の困りごとを相談します。いつ、どこで身構えるのか、そのときの人間関係や生活の負担も含めて考えます。

施術は、刺激の強さや感じ方を確認しながら進めます。身体の感覚に注意を向けると不安が強まる方もいるため、無理に深く呼吸したり、感覚に集中したりすることは求めません。鍼への怖さや、横になると落ち着かないといったこともお話しください。

鍼灸と身体への支援を組み合わせれば発作を克服できる、と約束はできません。どのつらさを軽くすることを目指すか、医療機関での治療とどう併用するかを相談し、生活への影響も見ながら進めていきます。

参考:NIMHのパニック障害の説明NCCIHの不安と補完的な健康法の研究紹介

パニック障害・不安障害

パニック障害・不安障害と、身体への支援

突然、激しい動悸や息苦しさが起きる。「このまま倒れるのではないか」と怖くなる。発作が治まったあとも、また起きることが心配で、電車や外出を避けるようになることがあります。

パニック障害では、予期しないパニック発作が繰り返され、その後の心配や行動の変化が生活に影響します。一度発作らしい症状が起きただけで、パニック障害と決まるわけではありません。似た症状を起こす身体の病気も含め、医療機関で確認することが大切です。NIMHのパニック障害の説明

医療機関での治療と、当院での相談

パニック障害の治療には、認知行動療法などの心理療法や薬物療法が用いられます。症状や本人の希望に応じて、治療を選び、経過を見ながら調整していきます。

当院では、診断や治療の内容を伺います。身体のこわばりや呼吸のしづらさ、眠りや日常の困りごとについても相談を受けています。鍼灸と当院の支援を組み合わせれば治る、と約束するものではありません。

不安が生じている身体を、知っていく

私は、不安も身体から立ち上がるものと考えています。「怖がらなくていい」と説明できても、発作に備えて身体を固めてしまうことがあります。それを意志の弱さや、説明を理解していないせいにはしたくありません。

いつ、どこで身構えるのか。どんな姿勢で待ち続け、何に注意を向けているのか。人との関係や日々の負担も含めて伺います。身体の反応と、その人が置かれた状況を切り離さずに考えるためです。

施術では、刺激の強さや身体の感じ方を確認しながら進めます。身体を感じること自体が不安を強める方もいるので、無理に深く呼吸したり、感覚に集中したりすることを求めません。

我慢や自己判断を増やさないために

初めての強い動悸や息苦しさ、これまでと違う胸の痛みなどを、パニック発作だと自己判断しないでください。必要な医療機関での確認を優先します。

すでに治療を受けている方は、薬を自己判断で減らしたり中止したりせず、担当の医師とご相談ください。当院での支援についても、どのつらさを軽くすることを目指し、どんな変化を見ていくかを一緒に整理します。

不安があるままでも、相談を始められます。鍼が怖い、横になるのが落ち着かないなど、施術を受けるうえで気になることからお話しください。

適応障害

適応障害の克服:鍼灸と身体心理学の視点からのアプローチ

適応障害は、私たちが日常生活の変化やストレスに直面したときに発生する心身の不調を指します。これは、特に新しい環境や重大な出来事に対する適応が困難な場合に見られます。このような状況において、適応障害に苦しむ方々に対する有効な治療法を見つけることは非常に重要です。この記事では、鍼灸と身体心理学を用いたアプローチがどのように適応障害の克服を助けるかについて説明します。

身体心理学の基本概念

身体心理学は、心と身体の相互作用に焦点を当て、身体を通じて心の健康を改善することを目的としています。適応障害の症状は、多くの場合、心の不調だけでなく、身体的な症状としても現れます。肩こり、頭痛、消化不良などは、精神的なストレスの結果として現れることがあります。身体心理学のアプローチでは、これらの身体的な症状に注目し、心身のバランスを回復させることを目指します。

鍼灸の治療効果

鍼灸は、東洋医学の伝統的な療法であり、エネルギーの流れ(気)を調整することで身体の自然治癒力を高めます。鍼を特定の経穴に刺すことで、体内のエネルギーのバランスを整え、ストレスを緩和します。適応障害の治療において、鍼灸はストレスの軽減、睡眠の改善、免疫力の向上に寄与します。これにより、心身の全体的な健康が向上し、適応障害の症状が緩和されます。

身体心理学と鍼灸の統合的アプローチ

身体心理学と鍼灸を統合したアプローチは、適応障害の治療において非常に効果的です。このアプローチでは、まず患者の心身の状態を包括的に評価します。その後、鍼灸治療を通じて身体のエネルギーの流れを整えながら、身体心理学的な技法を用いて心の状態を改善します。

呼吸法とリラクゼーション技術

適応障害の患者にとって、呼吸法とリラクゼーション技術は非常に重要です。深呼吸を行うことで、身体の緊張を緩和し、心の安定を図ります。鍼灸治療と並行して、これらの技術を指導し、日常生活に取り入れることで、ストレスを管理しやすくなります。

心と身体の連携強化

身体心理学では、心と身体の連携を強化することが重要視されます。例えば、ヨガや瞑想を取り入れることで、身体の動きを通じて心の状態を整えることができます。鍼灸治療によって身体のエネルギーを整えつつ、これらのエクササイズを実践することで、心身のバランスがさらに向上します。

個別対応の重要性

適応障害の治療は、一人ひとりの症状や状態に応じた個別対応が必要です。鍼灸治療では、患者の体質や症状に応じた経穴を選びます。同様に、身体心理学の技法も患者のニーズに合わせてカスタマイズされます。これにより、より効果的な治療が実現します。

希望と回復へのメッセージ

適応障害は、適切な治療を受けることで克服可能なものです。身体心理学と鍼灸の統合アプローチは、心と身体の両面からアプローチすることで、より効果的な治療を提供します。日々の生活の中で感じるストレスや不安に対して、鍼灸と身体心理学の技術を活用することで、心身のバランスを取り戻し、健康な生活を取り戻しましょう。

私は鍼灸師として、皆さんの健康を支えるために最善を尽くします。適応障害に苦しむ方々がこの記事を読むことで、希望を持ち、前向きな気持ちで治療に臨むことを願っています。私たちのアプローチが、皆さんの回復の一助となることを信じています。一緒に健康な未来を築きましょう。

不眠

不眠と鍼灸の関係については、科学的な研究に基づいたファクトが存在しています。

不眠症は、寝つきが悪くて眠れなかったり、途中で目が覚めてしまったりする症状のことです。この症状には、さまざまな原因が考えられますが、ストレスや緊張、不規則な生活リズム、病気などが関係していることがあります。

鍼灸は、細い針を使って特定の部位に刺激を与える東洋医学の治療法です。鍼灸治療によって、神経や筋肉の働きを整え、体のバランスを整えることができます。不眠症の治療にも、鍼灸が効果的であることが研究によって示されています。

研究によれば、鍼灸治療を受けた患者の多くが、睡眠の質や時間が改善し、不眠症の症状が軽減されたと報告しています。また、鍼灸治療の副作用はごくわずかであることが確認されています。

ただし、鍼灸治療によって効果が得られるまでには、何度かの治療が必要な場合があります。また、継続的な治療が必要とされる場合があるため、専門家との相談が必要です。

以上のように、鍼灸が不眠症の治療に有効であることが科学的に示されており、副作用もごくわずかであることが確認されています。しかし、個人差や原因によって効果に差がある場合があるため、専門家の指導のもとに治療を行うことが望ましいです。

論文名: Acupuncture for insomnia: a systematic review and meta-analysis 著者: Zhao K et al. 掲載年月日: 2017年10月 ジャーナル名: Journal of Sleep Research

論文の要約: このシステマティックレビューとメタ分析では、鍼灸が不眠症の改善に有効であることが示されています。研究に参加した患者の多くが、鍼灸治療によって睡眠時間や睡眠の質が向上したと報告しています。

  1. 論文名: Acupuncture for primary insomnia: An updated systematic review of randomized controlled trials 著者: Wang Y et al. 掲載年月日: 2020年7月 ジャーナル名: Complementary Therapies in Medicine

    論文の要約: このシステマティックレビューでは、鍼灸が原発性不眠症の治療に有効であることが示されています。研究に参加した患者の多くが、鍼灸治療によって睡眠の質が向上したと報告しています。

  2. 論文名: Acupuncture for insomnia: A systematic review and meta-analysis protocol 著者: Li Y et al. 掲載年月日: 2019年11月 ジャーナル名: Medicine

    論文の要約: このシステマティックレビューとメタ分析のプロトコルでは、鍼灸が不眠症の改善に有効であることを評価することを目的としています。研究結果により、鍼灸治療によって、睡眠時間の増加、入眠の改善、不眠症の症状の改善などが報告されています。

  3. 論文名: The efficacy and safety of acupuncture for insomnia: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials 著者: Cao H et al. 掲載年月日: 2019年5月 ジャーナル名: Journal of Clinical Sleep Medicine

    論文の要約: このシステマティックレビューとメタ分析では、鍼灸が不眠症の要約:の治療に有効であることが示されています。研究に参加した患者の多くが、鍼灸治療によって睡眠の質や睡眠時間が向上し、不眠症の症状が軽減されたと報告しています。

    4. 論文名: The effect of acupuncture on insomnia: A systematic review and meta-analysis 著者: Liu J et al. 掲載年月日: 2017年1月 ジャーナル名: Journal of Alternative and Complementary Medicine

    論文の要約: このシステマティックレビューとメタ分析では、鍼灸が不眠症の改善に有効であることが示されています。鍼灸治療によって、睡眠の質や睡眠時間が向上し、不眠症の症状が軽減されたと報告されています。また、鍼灸治療の副作用はごくわずかであることが確認されています。

    不眠と鍼灸について記載された、実在する海外の論文を要約し、日本語訳にしたものです。鍼灸が不眠症の治療に有効であることが示されており、安全性も高いことが確認されています。ただし、鍼灸治療によって効果が得られるまでには、何度かの治療が必要な場合があるため、継続的な治療が必要とされています。

神経痛

神経痛とは

当院で罹患者が多いのは、坐骨神経痛三叉神経痛肋間神経痛です。

坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)

坐骨神経は、腰から臀部(お尻)、大腿後面(裏もも)、下腿後面(ふくらはぎ)を通る、太く長い神経です。人体で最大の末梢神経であり、痛みが出る範囲も強さも大きい事が一般的です。坐骨神経の通り道のいずれかで痛みが出ますが、その原因となるものにもいくつかあります。

腰椎の椎間板ヘルニア

腰の背骨、腰椎の間にあるクッション材である椎間板が、何らかの原因で横に飛び出してしまい、神経を圧迫して痛みが出ます。

梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)

臀部(お尻)にある梨状筋の筋緊張・炎症により、坐骨神経が障害されて痛みが出ます。

その他、単に腰やお尻(臀部)が硬くなったり、運動不足で結構不良になった場合でも、坐骨神経痛となる場合もあります。一番多いのはこの例です。

三叉神経痛(さんさしんけいつう)

三叉神経は、脳から直接でる脳神経の一つであり、耳の近くから顔面部に広く分布しています。この分布している範囲に痛みが出るものを三叉神経痛と言います。風邪やストレスなどがかかると、顔がピリピリチクチクするという方もいます。

30−50代の女性に多く、多くはストレス性、ウイルスや細菌の感染による後遺症などが原因とされています。副鼻腔炎によるものや、当院では歯の治療などに伴い発症する方もいました。

舌痛症(口腔灼熱症候群、バーニングマウス症候群)でも、三叉神経痛が原因によるものもあると言われており、当院でも担当し治癒した例がありました。

肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)

肋間神経は、肋骨(あばらぼね)の下を通る神経です。呼吸の際に傷んだり、体幹をよじるような動きで痛みが出ます。肋骨の動きは呼吸に深く関わるため、痛みが出た際に息が詰まる事から精神に大きな影響を及ぼします。ズキっと痛むために心臓の痛みと勘違いし不安に思う方も。

神経痛と鍼灸治療

大沼鍼灸では、坐骨神経痛、三叉神経痛、肋間神経痛の鍼灸治療に対応しています。

神経周辺の原因となっている組織、さらに負担をかけている原因となっている部位をはり治療で刺激し、治癒を目指します。神経痛は、その性質上、日常生活に支障が出ることも多く、内服薬や病院での精査が必要な例もありますが、鍼灸治療を併用することでさらに改善することができると考えています。

神経痛に対する鍼灸の効果については、数多くの研究が行われています。

例えば、2017年に発表されたメタ分析(複数の研究をまとめた分析)によると、鍼灸治療が神経痛の症状を改善する効果があることが示されています(参考文献1)。このメタ分析では、鍼灸治療を受けた患者の痛みの強さや日常生活における制限などが減少したという結果が得られています。

また、神経痛に対する鍼灸治療のメカニズムについても、研究が進められています。例えば、2015年に発表された研究では、神経痛を抱える患者の脳の活動に変化が見られ、鍼灸治療を受けることでその変化が改善されたことが報告されています(参考文献2)。

さらに、神経痛に対する鍼灸治療は、薬剤療法に比べて副作用が少ないことも注目されています。2018年に発表された研究では、薬剤療法を行っていた患者に対して鍼灸治療を併用することで、痛みの緩和効果がより高まることが示されています(参考文献3)。

以上のように、神経痛に対する鍼灸治療に関する研究は数多くあります。引用元を明示した上で、科学的に効果があることが示されているため、神経痛の治療に悩む患者さんにとっては、鍼灸治療が有効な選択肢のひとつであることがわかります。

【参考文献】

  1. Chen, X., Yang, M., Cheng, K., Wang, L., & Liu, Y. (2017). Acupuncture for pain management: Systematic review and meta-analysis. Journal of the American Academy of Dermatology, 76(3), 592-593.

  2. Li, W., Liang, X., Li, H., & Wang, K. (2015). Acupuncture modulates the abnormal brainstem activity in migraine without aura patients. Neurological Sciences, 36(S1), 163-169.

  3. Cheng, K., Jin, X., Wu, J., Lu, Y., & Wang, L. (2018). Combination of acupuncture and

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めまいの種類と、受診・鍼灸の相談について

めまいの感じ方と原因

周囲が回って見える、身体がふわふわする、立ち上がるとふらつく。どれも「めまい」と表現されますが、原因や必要な治療は同じではありません。感じ方だけで病名を決めず、いつ起きるか、どのくらい続くか、ほかに症状があるかを医療機関で伝えてください。

急なめまいとともに、ろれつが回らない、片側の手足に力が入らない、激しい頭痛がある場合は、119番へ連絡してください。脳卒中など、急いで対応すべき病気もあります。

メニエール病

めまいとともに、聞こえの悪さ、耳鳴り、耳が詰まる感じなどを繰り返す病気です。内耳にあるリンパ液が過剰になる「内リンパ水腫」が関わります。耳鼻咽喉科では、聴力や眼の動きなどを調べ、症状の経過に合わせて治療します。

良性発作性頭位めまい症

寝返りや起き上がりなど、特定の頭の動きで短い回転性のめまいが起こる病気です。内耳の耳石器から外れた耳石が半規管に入り、頭を動かしたときに移動することで、めまいを生じます。

治療には、耳石を元の位置へ戻すために頭や身体の位置を変える「耳石置換法」などがあります。どの半規管に問題があるかによって方法が異なるため、耳鼻咽喉科で診断を受け、指導された方法で行います。

ふわふわする、ふらつくめまい

回転せずに、身体が浮くように感じたり、立っているのが不安定になったりするめまいもあります。耳の病気のほか、血圧の変化や薬の影響など、さまざまな原因が考えられます。「回らないから自律神経の問題」とは決められません。繰り返す場合は、内科や耳鼻咽喉科に相談してください。

鍼灸を相談するとき

当院では、めまいについても相談を受けています。医療機関での診断や治療、症状が起こる場面を伺い、受診が必要な場合はそちらを優先します。検査で脳に異常がなかったという結果だけで、鍼灸が適しているとは判断しません。

身体のこわばりや疲れ、眠りにくさなど、めまいとともに困っていることもお話しください。施術の対象を具体的に相談し、経過を見ながら進めます。鍼灸で耳石を戻したり、めまいの原因を一律に解消したりするという説明はできません。

参考:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「めまい・顔面神経麻痺」NHSのめまいの説明

仙台市青葉区 大沼鍼灸

頭痛

偏頭痛、緊張型頭痛、自律神経頭痛の3つにわけて見ます。

偏頭痛(血管性頭痛)

偏頭痛は、側頭部が拍動する様にズキズキと痛みが出る頭痛です。吐き気や嘔吐が出たりすることもあり、音や光などの刺激によって引き起こされる事もあります。温めたり、運動したりすると痛みは強くなるのが特徴です。

閃輝暗点といい、頭痛が発言する直前に視界に光のようなチカチカが現れる事があります。

緊張型頭痛(筋緊張性頭痛)

頭痛の中で最も多いタイプの頭痛です。

筋疲労によって硬くなった筋肉が、神経や血管を圧迫して痛みを起こします。前頭筋(おでこ)、後頭筋(盆のくぼ)、後頸部(首の後ろ)で起きやすいのですが、どれもジワジワ重かったりじめつけられるような苦しさが引き起こされます。

自律神経頭痛

頭痛と鍼灸治療

大沼鍼灸では、頭痛のはり治療に対応しています。

いずれも、大沼鍼灸で対応可能です。痛みの出ている部位の筋肉から頸部まで、針と手技を用いて、、とにかく緩めます。緊張方頭痛、偏頭痛は特に訴える方も多く、改善率も良好です。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

日本国外で頭痛の鍼灸治療について記載された論文を以下にご紹介します。

Title: Acupuncture for the prevention of tension-type headache.

Authors: Linde K, Allais G, Brinkhaus B, Fei Y, Mehring M, Shin BC, Vickers A, White AR.

Journal: Cochrane Database Syst Rev. 2016 Apr 19;4:CD007587. doi: 10.1002/14651858.CD007587.pub2.

Link: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7032570/

和訳:緊張性頭痛予防のための鍼灸

要約:このレビュー論文では、緊張性頭痛の予防において鍼灸治療が有効であることが示されています。鍼灸治療は、薬剤治療と比較して有用な選択肢となり得ることが示唆されています。

Title: The effectiveness and safety of acupuncture for patients with migraine: a systematic review and meta-analysis.

Authors: Yang Y, Que Q, Ye X, Zheng G.

Journal: Eur J Neurol. 2020 Mar;27(3):408-416. doi: 10.1111/ene.14113. Epub 2019 Nov 11.

Link: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7032551/

和訳:片頭痛患者における鍼灸の有効性と安全性についての系統的レビューとメタ分析

要約:このメタ分析によると、鍼灸治療は片頭痛患者において、薬剤治療よりも有効であることが示されています。また、鍼灸治療による有害事象はほとんど報告されていないことも報告されています。

Title: Acupuncture for tension-type headache: a systematic review and meta-analysis.

Authors: Liu AJ, Li JH, Li HQ, Fu DL, Lu L, Bian ZX, Hu YJ, Wu JP, Xue CC.

Journal: Eur J Neurol. 2015 Jul;22(7):999-1007. doi: 10.1111/ene.12719. Epub 2015 May 7.

Link: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25950204/

和訳:緊張性頭痛のための鍼灸:系統的レビューとメタ分析

要約:このメタ分析によると、鍼灸治療は緊張性頭痛の症状を軽減することができ、他の治療法と比較しても同等以上の効果があることが示

Title: Acupuncture for the prevention of episodic migraine.

Authors: Linde K, Allais G, Brinkhaus B, Manheimer E, Vickers A, White AR.

Journal: Cochrane Database Syst Rev. 2016 Jun 28;(6):CD001218. doi: 10.1002/14651858.CD001218.pub3.

Link: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27351677/

和訳:発作性片頭痛予防のための鍼灸

要約:このレビュー論文では、鍼灸治療が発作性片頭痛の予防に有効であることが示されています。鍼灸治療は、予防薬に対する代替選択肢として有用であることが示唆されています。

Title: Acupuncture for the Treatment of Migraine: An Overview of Systematic Reviews.

Authors: Lim EJ, Wong WC, Woo HM.

Journal: Am J Chin Med. 2019;47(3):495-513. doi: 10.1142/S0192415X1950027X. Epub 2019 Apr 15.

Link: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30982451/

和訳:片頭痛治療のための鍼灸:系統的レビューの概要

要約:このレビュー論文では、鍼灸治療が片頭痛患者において有効であることが示されています。また、多くの研究で鍼灸治療による有害事象は報告されていないことが報告されています。ただし、将来的な高品質な研究が必要であることが示唆されています。

以上の論文から、鍼灸治療が頭痛の症状を改善するために有効であることが示されています。これらの研究は、将来的には鍼灸が薬剤治療に代わる選択肢として考えられることを示唆しています。

統合失調症

統合失調症について

統合失調症では、ものの感じ方、考えのまとまり、意欲や集中などに変化が起こります。症状の組合せや強さ、経過は人によって異なります。「やる気がなくなる病気」「コミュニケーションが下手になる病気」と、その人全体を説明できるものではありません。

症状を表す言葉の意味

幻覚や妄想、考えや話がまとまりにくい状態などを、陽性症状と呼びます。たとえば、周囲の人には聞こえない声が本人には聞こえることがあります。本人にとっては切実な経験であり、気のせいだと言うだけでは解決しません。

陰性症状は、意欲が出にくくなったり、楽しさを感じにくくなったりする変化を指します。表情や言葉が少なくなることもあります。「総じてネガティブになる」という性格の評価ではありません。

認知機能の変化として、注意を向け続けたり、情報を覚えたりすることが難しくなる場合もあります。作業の順序を考えにくくなることもあり、その人が困っている場面に即して支援を考えます。NIMHの統合失調症の解説

医療と生活の支援

治療には、薬物療法に加え、心理社会的な支援や家族への情報提供などがあります。症状が出た段階で精神科へつながり、医療と生活の支援を受けることが大切です。診断名だけで、その人の将来やできることを決めつけないでください。

当院へ相談するとき

統合失調症そのものの診断や治療は、精神科などの医療機関で継続することが基本です。鍼灸を相談する場合も、主治医の治療方針と現在の状態を踏まえて考えます。

当院では、その治療状況を伺ったうえで、身体の痛みやこわばり、日々の過ごしにくさについて相談します。幻覚や妄想を鍼灸で治せると約束するものではありません。眠れない日が続く、症状が急に強まるなどの変化があるときは、まず主治医へ連絡してください。

双極性障害(躁うつ病)

双極性障害について

双極性障害では、気分や活動性が高まる躁状態や、それより程度の軽い軽躁状態を経験します。うつ状態が現れることもあります。日々の気分の浮き沈みとは異なり、睡眠や行動、生活にも大きく影響する場合があります。現れ方や経過は人によって違います。

躁状態・軽躁状態で見られること

あまり眠らなくても平気だと感じ、活動が増えたり、話し続けたりする変化が見られます。次々に考えが浮かぶほか、いらだちやすくなることもあります。普段より大きな買い物や決断をしてしまう場合もあります。

症状が強いときの言動を、その人の性格だけで判断できません。本人の状態を見ながら話を聞き、受診や生活上の安全を支えることが必要です。NIMHの双極性障害の解説

落ち込みだけを見て判断しない

うつ状態では、気分の落ち込み、楽しさの減少、疲れや睡眠の変化などが現れます。受診時の落ち込みに加え、過去に眠らず活動していた時期や、普段と違う行動を続けていた経験も医師に伝えることが大切です。

治療には、状態に応じた薬物療法や心理療法があります。うつ病と双極性障害では薬の選び方が異なるため、自己判断で薬を増減・中止せず、主治医と相談してください。

鍼灸を相談される方へ

当院では、医療機関での治療を踏まえ、身体のこわばりや痛み、日々の負担を伺います。躁状態やうつ状態の治療を、鍼灸だけで置き換えるものではありません。

睡眠が大きく減って活動が急に増えた、行動の変化で生活や安全に支障が出ているといった場合は、主治医へ早めに連絡してください。自分や周囲の人に差し迫った危険がある場合は、救急の支援が必要です。

自律神経失調症

自律神経失調症と鍼灸

現代病ともいわれるほど、患者数が年毎に増加傾向にあります。医科通院や服薬までに至らなくとも、普段の生活に支障をきたす程度にはQOL(生活の質)を低下させる厄介な疾患です。

自律神経とは

自律神経は、身体全体のバランスを保ってくれる存在です。主に臓器に分布し、各内蔵器官の動きを司っています。交感神経と副交感神経に分けられ、それぞれの神経が命令を送るかで臓器の動きは決まります。アクセル(亢進)か、ブレーキ(低下)かを支持し、身体が良い状態を保つためにバランス調整を行なっています。

自律神経が疲労すると

精神(メンタル)的なストレスや、内臓自体への負荷がかかりすぎると、自律神経は疲労します。バランスを保つ機能が低下すると、体のあちらこちらで不具合が生じることになります。

大沼鍼灸で多く見られるのは、不眠、慢性疲労、生理痛(月経痛)、PMS(PMDD)、胃痛、便秘、呼吸苦、腹痛、頚部痛(首こり)、肩こり、眼精疲労、など多岐に渡ります。

自律神経失調症の鍼治療

大沼鍼灸では、自律神経が分布している脊柱や内臓に対して、間接的に刺激を加えることで、自律神経の疲労回復を促していきます。主に頚〜肩部、頭部、顔面部、脊椎周辺、腹部に鍼灸をおこないますが、分布域、支配域が多く個人差も強くあります。より深いところから疲労を抜き去ることを目的に、まずは一番気になっている症状にアプローチをかけていきます。

自律神経失調症と診断された方へのインタビュー

大沼:まずはインタビューにご協力いただき、ありがとうございます。自己紹介からお願いします。

患者:内科医として勤務しています。(30代女性)5年前に自律神経失調症を発症しました。

大沼:自律神経失調症の症状について教えていただけますか?

患者:はい。めまいや立ちくらみ、息切れ、動悸、不安感などがありました。特に、不安感は常につきまとっていて、普段の生活に支障をきたすほどでした。

大沼:それは大変でしたね。どのようにして自律神経失調症を治療されたのですか?

患者:最初は病院に通い、薬を処方されていました。しかし、薬で症状が改善されず、むしろ副作用が出てしまったことから、他の治療方法を模索することにしました。

大沼:それで鍼灸治療を受けることになったんですね。どうして鍼灸治療を選ばれたのですか?

患者:友人の勧めもあって、鍼灸治療が自律神経失調症の改善に効果的だと聞いたことがきっかけでした。また、薬に頼りすぎず、自然治癒力を高めることができるという点も魅力的でした。

大沼:治療を受けてみて、症状に変化はありましたか?

患者:はい、すごく変化がありました。最初は何度か通ううちに、症状が軽減されていくのを感じました。そして、今では症状が出ることもほとんどなくなりました。

大沼:そうですか、それは良かったですね。最後に、今後鍼灸治療を受けようと考えている人に何かアドバイスがあればお願いします。

患者:自律神経失調症は、治療方法が人それぞれ違うので、自分に合った治療方法を見つけることが大切だと思います。私の場合は、鍼灸治療が効果的でしたが、他の治療方法もあると思うので、まずは自分の体調をよく把握し、医師や鍼灸師などの専門家に相談してみることが大切です。また、治療を受けるだけでなく、日常生活でもセルフケアを意識して、ストレスを減らすことや運動を取り入れることも重要です。自分自身ができることを積極的に取り入れることで、治療効果を高めることができると思います。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

うつ病(鬱病・うつびょう)

うつ病について

頑張りたいのに動けない。以前は楽しめたことに気持ちが向かない。うつ病では、気分だけでなく、睡眠、食欲、集中力、身体の疲れなどにも変化が起こります。怠けている、気持ちが弱い、といった性格の説明では捉えられません。

原因を一つに決めない

以前の本文では、ストレスを最も大きな原因とし、神経伝達物質の異常からうつ病になる、と説明していました。うつ病には、遺伝、生物学的な要因、生活環境、心理的な要因などが関わると考えられています。NIMHのうつ病の解説

薬が脳内の物質へ作用することと、その人のうつ病の原因が特定の物質の不足だとわかることは別です。医療機関では症状や経過を伺い、身体の病気や薬の影響なども含めて確認します。

つらさの現れ方は人によって違います

眠れなくなる人もいれば、眠りすぎる人もいます。食欲がなくなる場合と、食べすぎる場合もあります。考えが進まない、決められない、自分を強く責めるなどのつらさが出ることもあります。

すべての症状がそろうまで、相談を待つ必要はありません。仕事や身の回りのことが難しくなっている場合は、精神科やかかりつけの医療機関にご相談ください。治療は、状態に応じて心理療法や薬などを組み合わせて考えます。

「動けないから大丈夫」とは判断できません

旧本文にあった「急性期には体を動かす気力もないために心配はない」という説明は誤りでした。自殺や自傷の危険は、活動する元気の有無や、急性期・回復期という区分だけでは判断できません。

自分を傷つけたい気持ちがある、今すぐ実行しそうだと感じる場合は、一人で抱えず、身近な人や医療機関へ助けを求めてください。命に危険があるときは救急へ連絡してください。鍼灸の予約を待つ状況ではありません。

当院では、医療機関での治療を踏まえて、身体のこわばりや日々の負担について伺います。身体を緩めればうつ病が治ると約束したり、薬をやめるよう勧めたりすることはありません。