認知症

過食・拒食・異食(かしょく・きょしょく・いしょく)

制御が効かない食の異常、摂食障害。

過食・拒食・異食はそれぞれ単独の症状でも拒食症、過食症、異食症と疾患名でも呼ばれます。

うつ病、躁うつ病(双極性障害)で見られますが、異食症は主に認知症などで見られます。

過食症では、むちゃ食いとも呼ばれる気晴らしで大量に食事をしてしまう事、体がついてこずに後に吐き戻しがある事が挙げられています。

拒食症では、太ることに対しての恐怖心から吐き戻しを意図的に行なったり、異常に体重の増加に対して不安があります。

これらは衝動によって行動されるものであって、本人の意思では制御できないと言う点が辛いところです。周囲にこの症状で悩まれている方がいる場合は、温かい声がけをできると良いでしょう。

仙台市仙台市青葉区 大沼鍼灸

保続(ほぞく)

同じテーマの話しかできなくなってしまう

保続(ほぞく)とは一つのことに集中してしまい、別のテーマに移る事ができなくなってしまうことを言います。

脳がダメージを受けている脳器質性疾患、とくに認知症でよく見られます。

「今日は何をしてきたの?」

「おしゃべり」

「ご飯は何を食べたの?」

「おしゃべり」

「誰が手伝ってくれたの?」

「おしゃべり」

といった具合です。

また、言葉だけでなく行動についても保続は起こり得ます。

滞続言語(たいぞくげんご)

似ている症状として 滞続言語(たいぞくげんご)と言うものもあります。保続と違うい最初の言語というわけではなくいつも同じワードを連続して発します。オルゴールのように繰り返すことから、オルゴール時計症状ともいいます。

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迂遠(うえん)

言いたい事に辿り着くまでに、とにかく時間がかかる。

まわりくどい話し方になってしまうのが、迂遠と言います。観念奔逸とも似ていますが、こちらは言いたい事に辿り着く事ができます。

多くは、脳自体にダメージが見られる場合(認知症)、つまり脳器質性疾患で多く見られます。

また、高齢者やもともと不安の気が多い人でも起こり得ます。

端的に話す事ができなくなってしまうため、他人は患者との会話を面倒に思うようになり、孤立してしまう事がままあります。

ご本人でも自覚がある場合、ない場合、どちらも同じくらいな印象です。

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